神社仏閣の建築や補修を担う宮大工により建築された本格的な数寄屋造りの山荘です。
『京都嵯峨野山荘』はくらしの友の会員様にご利用いただける、会員専用の宿泊施設です。
風情豊かな嵯峨野を借景とする小高い山里にたたずんでいます。石畳を敷いた庭園と数寄屋造りの外観には道行く人を立ち止まらせる深い趣があります。今ではめったに見られない伝統手法や建材が随所に散りばめられています。
食堂の床柱には、永い年月に洗われ、味のある芯が姿を現した洒落木を使用しています。床板には10cm厚の1枚板を使用し、いずれも現在では調度するのが難しい素材です。また、火灯窓は桑の木の寄木でできています。玄関の吹き抜けや談話室の天井は、すす竹の漆喰落し仕上げ。すす竹とは古い民家で100年以上いぶされた竹のことで、気密性を上げるためにそれを漆喰で塗りつけています。京都嵯峨野山荘では、しっとりとした京の風情を心からご満喫いただけますよう、お部屋づくりにも京風のしつらえを施しております。木や和紙、布、陶器など、自然の素材に囲まれた空間です。
茶の湯の言葉「一期一会」を心に、その日その時その瞬間のふれいあいを大切にしながら、心づくしのおもてなしをしています。